多くの銀行が参入し始めたカードローンの魅力とは何か

よく金融業界や銀行などについて調べている人ならわかると思いますし、昔からの流れを確認している人なら「おかしいな?」という変化に気づくと思います。そうです、近年になってからというもの多くの銀行がカードローンというものを作るようになってきたのです。2000年よりも前のことを知っている人であれば、この流れというのは珍しいというのがわかると思います。今まで銀行といえばエリートばかりで、たいてい中小企業ですら貸してもらえないというのが当たり前でした。個人であれば住宅ローンですらも難しいとされていたのに、こうやってカードローンというものを作って個人融資をするようになったのです。

なぜ銀行がここまでカードローンをするようになったのでしょうか。それは簡単で利益を少しでも上げたいと考えるようになったからです。今までは大企業を中心とした貸出だけをしていれば、それで十分利益が上がっていました。しかし今はそれだけでは足りなくなってきたのです。そこでカードローンに手を出し始めたわけです。カードローンとは簡単にいえば小口の個人への貸し出しのことです。しかも銀行融資よりも高い利息をつけて貸出をすることができるために、非常に美味しい商品だったわけです。銀行としてはこういう利益を出せるものが欲しかったですし、個人向けの融資というのはほとんどやっていなかったので新規事業としても欲しかったので、買収して子会社化することで新しい事業としてカードローンを行うようになったのです。

カードローン業者とは今でもいい関係を続けることが出来ており、この戦略は成功しているといえるでしょう。しかし銀行というものは公共性のあるものである、という考え方のもとカードローンなどの消費者金融を利用するのは良くないという声もあります。銀行とはもっと高尚であるべきだというわけなんですが、それでも今も色々な新しく出来た小さな銀行やネット銀行がカードローンを出そうとしているのを見ると、この流れは止まることはないだろうなと思います。おそらく今後もカードローンの種類は銀行系も含めて増えていくだろうと思います。

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